【絶品昼食食堂】千駄ヶ谷「みろく庵」2019年3月26日

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります。

 

 美味い昼飯、話題性のある昼飯も大好きです。最近、藤井聡太七段の快進撃で将棋がブームです。「ライバル」の囲碁とは交互にブームが訪れるということらしく、「ヒカルの碁」の際には、囲碁界が一歩先に行っていたというようにも見えました。国際化においても、囲碁が一歩先を行った面があると思います。しかし、現在は、藤井七段のようなスーパースターにタイトル戦戦国時代ということで大いに話題を集め、将棋関連のコンテンツも多様です。最近では、将棋のルールも分からない・指したこともない人が将棋界に関心を持ったりします。その中で、「将棋めし」にも脚光が当たっています。 

将棋めし コミック 1-4巻セット

将棋めし コミック 1-4巻セット

 

  ということで、今回は3月で閉店する千駄ヶ谷「みろく庵」さんに行ってまいりました。近くにある将棋連盟で対局する藤井七段が食べる豚キムチうどんが話題になったととか・・・・ミーハーだなあ・・・

 

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    まあ、たまにはミーハーも良いでしょうと開店前の11時半頃に行きますと、既に行列。と思ったら「準備中」の看板があるのに食事を終えたお客さんが出てくるという・・・改めて見れば暖簾が下がっていましたw  この辺にも閉店する一因がありそうな。

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並んでる人には女性もちらほらですね。まあ、こういう女性の全てがアマ有段者などとは思えませんから、まあ、藤井効果でしょうね。私以外の人も写真を撮る人がチラホラ。私はブログに上げるのですが、インスタに上げる人も多いでしょう。本来、何の変哲もない蕎麦屋兼定食屋兼呑み屋さんが「インスタ映え」するとは、藤井効果恐るべし

 

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店内は案外広く、40席くらいです。

流石に「豚キムチうどん」ではミーハー過ぎでしょうし、色々読むと鯖が安定しているということらしいので、鯖の味噌煮定食(ご飯大盛り、納豆付きを頼むということで。こんな感じです。すいません、普通です。

 

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まあ、鯖は中性脂肪上昇防止に役立ちますし、全然骨がありませんでしたから、どこかの段階できちんと下処理したものが使われているのでしょう。〆て1220円也。やや高めです。

 

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 3月閉店なので、お勧めするという訳には行きません。まあ、将棋ブームの周辺の一つのネタということでご勘弁を。

 ご馳走様でした!お立ち寄りいただき、ありがとうございました。

 

 

【美術・建築探訪】新・北斎展 3月17日 (その4:おしまい)★そして、「奇想の系譜」へ

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります

 さて、「新・北斎」は今回で最後とします。北斎については、当然ながらこれで終る訳ではありません。90年間の生涯は巨大であり、まだまだ未発見のことが出てくるでしょう。偽作も出てくるでしょうが、日本の内外から新たな真作が発掘されるかもしれません。何せ、大家になっても戯れに扇子に書いちゃう人でしたから。 

あの頃映画 「北斎漫画」 [DVD]

あの頃映画 「北斎漫画」 [DVD]

 

  「北斎漫画」・・・見とけばよかったなあ。

  さて、北斎にせよ、私のような凡俗の人にせよ、運良ければ学ぶことができ、また、運良ければ職を得ることができ、毎日を少しでも工夫して生きているわけです。社会における自分のいる場所というのを明らかにすることによって、生きるためのテクニック、仕事をするためのテクニックを日々磨いているとも言えます。では、何故その生業をすることを求めたかを自分に問うてみると、上辺だけの理由はあっても、その先の先には何もないと思われることが屡々です。まるで、玉ねぎの皮を剥いていくようにです。北斎が画業に志したのは何故か。それについては色々研究がなされていますし、割と以下の放送では上手く纏めてあったような気がします。 

www.hokto-kinoko.co.jp

  この放送は好きで、ポッドキャストで定期的に聴いているのです。放送では、北斎が幼少時に絵を始めることになった契機が効果的に纏められていますし、北斎が70や80にもなっても持っていた尽きぬ向上心をはかり知ることもできます。しかし、仮に現在の最高の質問者が北斎に直接訪ねることができたにせよ、北斎自身も何故画業を始めるかのきちんとした説明はできないのだと思います。自分の心を玉ねぎの皮のように最後まで剥き切ることができる人などいはしません。ですから、我々は、この天才(あるいは、「努力の天才」と言ってもいいかもしれません。)の巨体を知るためにほぼ永遠の時を使うしかないのででしょう。最近ではこういう本も出ているようですね。 

北斎と応為 上

北斎と応為 上

 

  恐らくは、フィクションは良質の正統派研究の代替物にはなれないし、また、なるべきでもないのでしょうが、ある人物や事象を読み解くためも補助的な手段にはなり得るのだと思います。今回の「新・北斎展」では、長年の北斎研究者・永田生慈さんの「永田コレクション」(総計2000点超。鳥取県立美術館に寄贈済)からの出品が多かったです(「新・北斎展」では永田氏を紹介する動画も上映されていました。)。北斎が画業を始めて70年間継続することになるモノが何だったかも「謎」ですが、永田氏が高校生の時に北斎に触れてその後(昨年急逝されるまでの)約50年間北斎研究を続けることに至った本当の理由など、本人たちにも分からないということなのではないでしょうか。

 一つだけ言えることは、近世から現在までに至る我々の社会が北斎や永田さんのような存在を可能にしてきたということです。そして、我々はそのような「余裕」をどのように残していくかを考えなければならないのでしょう。

 この項、終わります。次は、「奇想の系譜」展について報告します。

  

【日本酒の世界に酔いしれる】(42盃目)20190321春分の日の蕎麦屋さんの酒におぼろ豆腐

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。酒は呑んでも呑まれるな、というのはよく言われることですが、いつも守れる訳ではありませんねえ・・・良い酒を呑み続けるため、健康管理はしっかりしたいものですね!

 

   さて、東京は成長し、進化する街(勿論、他の街もそうなってほしいものです。)。呑み屋もまた然りですね。かつて、そして今も世界で成功するにはまずは東京で成功する必要がありそうですよね(この「東京」というところに出来るだけ多くの地方都市が代入されるかが「地方創生」がどれだけ成功しているかを図る尺度でしょう。)

 蕎麦屋でつまみを食べながら飲(や)る江戸前風な呑み方は鬼平や梅安のような池波正太郎の作品内の人物になったようで好きです。神田の「藪」や「まつや」のような有名どころでなくても蕎麦屋で蕎麦を食わずに蕎麦味噌や焼き海苔で一杯というのも余裕がある時にはしたい贅沢です。

 そして、蕎麦屋のつまみというのは、質が高いことが多いのも嬉しいですね。そして、今まで呑んだことがない美味い日本酒を仕入れていると本当に嬉しいですね。今回行きました「掌庵 蕎麦 石はら」という店は、正に美味いつまみと美味い酒が揃っていそうな店です。まだ一回目なので、頼んだつまみは一種類で飲んだ酒は二種類(そして、肝心の蕎麦は食べていないw)ので、「揃っていそうな」としか言えません。

 

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 日本酒は通常のラインナップの他に、季節ごとの銘柄や限定銘柄もあります。値段はやや高めの設定です。店内は30席くらいでしょうか。それを4人くらいで回しています。本店に加えて支店数が増えつつあるような新しいタイプの蕎麦屋さんで店員さんが比較的若いのですが、多いので、余りコストは下げられません。ちょっと贅沢な蕎麦を食べて盃を重ねれば5000円くらいは行くでしょう。それでも、明るい店内、旨い料理、美味い酒があればお客さんは付くでしょう。

 

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 さて、一杯目ですが、茨城の「百歳 漆黒夜桜特別純米というのを頂きました。いつものことですが、名前に惹かれたということがあります。そして、ラベルはこの通りです。

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色は10段階評価で0.25くらいで柔らかな酒というのが第一印象です。そして、強さはありますが、それがエグ味には行きません。この酒の甘みには強さがあり、空気に馴れるとやや強みが増すところがあります。微かな香りも基調になっています。

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しかし、ラベルとの調和は如何か。「漆黒夜桜」ということで、ラベルには黒を背景にピンク色の桜花が散っています。瓶のラベルというのは「良く出来たゲーム」のようなものだと私は思っています。最初はある程度とっつきやすく、奥が深いといいなあと思いますね。それに勿論、酒の内容と合っていることが重要です。この酒、大変美味しいですし、ラベルもいいのですが、以前呑んだ「雨後の月」のようなラベルとの絶妙の協奏は無かったような気がしますね。

 

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 さて、おつまみは早く出てくるという「そぼろ豆腐」でした。塩と醤油で食べるということですね。

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この豆腐は見た目は絹ごしのようなのですが、半ば木綿越しのような硬さもあります。自家製ではないとは思いますが、きちんと吟味されている感じが好ましいです。醤油を付けて食べると、豆腐のみならず酒の味とかち合うおそれがあるので、まずは塩を振って食べるのが望ましいと思いました。今日は二杯と決めてましたのでツマミはこれだけですが、まずますの量もあるので十分でしょう。

  さあ、二杯目の滋賀「喜楽長 びわ湖の春純米酒はどうでしょうか。「琵琶湖」でなく、あえて「びわ湖」としてのは感じが多すぎてごつごつすること蔵元が恐れたのではないかと推測します。

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精米歩合65%。色は10段階で0.25であり、微かなフルーツ香がします。割と粘性が高い酒ではあります。実のところ一杯目の「百歳」と味が被ってしまった感じです。空気に触れるうちに、少しずつまろやかになっていく感じです。それでも、酒の常、ペースが下がるにつれて劣化は避けられないと思います。

 一合の酒も良き友と疾く呑むのが宜しいのでしょう。春、湖に舟を浮かべ清談する光景を夢想する感じの酒ですね。 

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  豆腐は、生姜、ネギ、茗荷に醤油をかけて頂きます。これもまた美味しいですね。酒、豆腐、醤油・・・・世界は発酵で満ちています。発酵半端ねえ。

もやしもん(12) (イブニングKC)

もやしもん(12) (イブニングKC)

 

 さて、今回はこのくらいで。このお店は絶対再訪しますね。

 ご馳走様でした。お立ち寄り頂き、ありがとうございました! 

 

【美術・建築探訪】新・北斎展 3月17日 (その3)

    こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります

   さて、北斎です。「新・北斎展」は大々的に宣伝がされてますから、拙ブログが集客に貢献するわけはないので、これまで・これからの記述は、ほぼこれから北斎を更にみていくための備忘録のようなものですね。  

macg.roppongihills.com

 今回の「新・北斎展」では、497点の画などが出展されています。もちろん、これらを一遍に出展する訳にはいかないので、前期A(1月17日~1月28日)、前期B(1月30日~2月18日)、後期A(2月21日~3月4日)、後期B(3月6日~3月24日)に分けて出展されました。それぞれにおいて、約150点程度が出品されている感じです。

 

 前の記事でも書きましたが、一人の人物を一言で述べることは大変難しいですよね。特に、「北斎」のような人物は一つの巨大な「現象」と言えるわけで、この「現象」を個々の鑑賞者が独自のメガネを当てて見るだけで、当然ながら違ったモノが見えるというわけでしょう。

 

 北斎は酒もタバコもやらなかったそうです(その代わりに甘党で健脚。)。北斎の家系を私は知りませんが、遺伝に加え、そのような身体によろしくないモノを遠ざけることが90歳という当時では規格外の長寿を得た一因だと思います。

 

 芸術家としての北斎が70年の画業の中で進化・変遷を続けて来たのを今回ほんの少し垣間見たわけですが、そこで私が感じたのは「力を出し惜しみしない姿勢」です。ここで私が想起するのが、「書きあぐねている人のための小説入門」で作家の保坂和志氏がプロの作家になるために持つべき姿勢です。

 

 「人間の能力というのは奇妙なもので、最初の一作のために全力を注ぎこんだ人には、二作目がある。しかし、力を出し惜しんで、第一作を書きながら二作目のネタを残しておいた人には、二作目どころか一作目すらない。」(草思社版・30P) 

 

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

   名前を変え、作風を何回も
 

 

 北斎は、正に、70年の画業の全ての場面で全力を出し切ろうとしたのだと思います。そして、何かを表現する機会が与えられればどのような小さな機会でも全てを活かそうとしたわけです。北斎と言えば、「富嶽三十六景」(実際には、好評につき十景が追加されたそうです)や「北斎漫画」(「漫画」という言葉ができたのはこれが最初でしょうか。)が有名なのですが、「巨匠」となった後でも扇子や屏風に絵を描いている例が多数あります。どのような小さな機会であっても、与えられれば全力を尽くして絵を描く。高邁な理想を言うにせよ言わないにせよ、それが「絵師」だからです。

 

 プロの目から見れば、北斎のテクニックについては色々言うべきところがあるのでしょう。しかし、一介のアマチュア(そして、他の分野での「プロ」であることを目指す人間)にとっては、区々たるテクニック論もさることながら、北斎の「姿勢」が参考になると思います。

 

 ぼちぼち続きます。

【自重トレーニング週報】「プリズン・トレーニング」を実践してみる①(初めに)

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

 さて、美味い飯を食べて、旨い酒を呑んで、毎日を活発に生きるには健康が重要です。年齢など自分の諸元を書くことは控えますが、この半年様々に節制することで、ほぼほぼ標準体重を維持しています。今後は、更に内臓・皮下脂肪を削って筋肉を付け、鞭のような体を作りたいと思います。「一歳歳を取るごとに、一歳若返る」ことを目標にしたいと思います。

 

 そこで、テキストにするのが以前から購入して積読未満になっていた「プリズナートレーニング」です。

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

 

 この本には、10ステップに分けて行なう「6大運動」が詳細に記載されています。正直言って哲学部分が非常に長いので、それは追々読み進めるとして、この「6大運動」をぼちぼちとやっていき、一週間毎に記録していきたいと思います。自分がどう変わったかについては写真ではなく、その他の方法で報告することにしています。まずは、「2019年3月22日~28日」から手始めに、1週間ごとの記録を書いてみたいと思います。取り敢えずのゴールは1週間、その後1ヶ月ですね。三日坊主にならないために、差支えない範囲でブログに公開します。

 

 お立ち寄りいただき、ありがとうございました!今後ともよろしくお願いします。

 

【日本酒の世界に酔いしれる】(41盃目)20190314 「鈴傳」

    こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

    さて、またまた「鈴傳」。前回の「日本酒の世界」はこんな感じでした。

 

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    まずは、新潟「山間(やんま)」。酸味がしっかりした佳酒ですね。以前もそうでしたが、失敗がないです。すいません、瓶の写真がありません。ただ、絵はなく、字のみ堂々と書いてありましたね、確か。以前、「鬼山間」という辛口を頂きましたが、それとは別でしょう。

 

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   二杯目は、熊本「花の香純米大吟醸

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   色は1.5。大吟醸にしては香りは目立ちません。しかし、一口目が凄いです。すぐに広がる甘みに少々の酸味が伴奏する感じが「花の香」という名前に負けない酒です。

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    純米大吟醸は口を付ける前から香り立つものがありますが、この酒はむしろ口に含んでから若々しい花の香りを楽しめます。

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    以前、代田橋「しゃけスタンド」で飲んだ花酵母作りの酒よりも花の香りがするのはなぜなんでしょうか。

 

 追加のおつまみに頂いたのがスナップ・エンドウ。私は初めて食べました。

 

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 そして、「花の香」はお代わりしました。私にしては珍しいことです。他に新しい酒もありませんでしたし、何にせよ美味しかったのです!呑むペースが遅くなったぶん、ややえぐみが出ましたが、問題がないレベルです。

 

 新しい酒が出るまで空けようかなと思います。次こそは、「東京水」で作る酒と行くかもしれません。

 

 ご馳走様でした!お立ち寄り頂きありがとうございました!

【ブログ運営報告】初心者ブログで120記事突破!

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります。

 ブログ運営報告いたします。ひっそりと120記事を突破しております。

 途中殆ど記事を更新できなかった時期がありました。その間生活環境の変化などがありまして、時事英語や「ビブリオバトル」の記事が書けませんでした。長期的にはこの辺を積み上げないと、「図書館ブログ」としては失格なんですけども。

 まあ、「生活環境の変化」というのは基本的に良い方向のものでありまして、今後は中身のある記事を一日2~3記事は上げていきたいとは思っております。120記事と申しましても、「ブログ運営報告」が20を超えていますので、未だ100未満の感じですね。そこで、改めてクロネ師匠の90記事メダルを貼っておきます。

 

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 短期的な課題としては、①時事英語・読書などのコンテンツ性の高い記事を効率良く書くシステムの構築、②ブログ内のリンクを整備、③これらの「仕事」の時間配分を考えることですかねえ。ちびちび頑張ります~

 

【美術・建築探訪】新・北斎展 3月17日 (その2)

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります

 さて、「その2」です。

 でも、改めてこの展覧会を想起して、まとめるのが難しいと思うんですよね。でも、まとめる必要もないのかもしれませんね。北斎という人物とまとめられないというのは、自分をまとめられないのに通じているような気がします。自分をきちんとまとめて話せる人間が胡散臭いと同時に、他人や自分の周りをまとめられる人間もなんやら胡散臭いと感じてしまう。

 今回の「新・北斎展」は、北斎が多義的であると同様に多義的でした。今回の展覧会の出展作品の7割はいわゆる「永田コレクション」からのものです。北斎が70年に亘って画業を続けたのも分からなければ、永田生慈(せいじ)さんが40年に亘って北斎研究をし続けた理由も私には分かりません。画ではなくてはならないということも、北斎でなければならないこともなかった筈です。しかし、平成31年の現在、内外の数万人の人をくぎ付けにする展覧会に結実しているわけです。今回の展覧会は、北斎をみていると共に、北斎を見てきた故・永田生慈さんを見ているし、そのような自分も見ているという不思議な時間を与えてくれました

 

 結局、それでも分からないわけです。勿論、貫地谷しほりさんのナビゲーションがいいとは言えますw ある発見があるとその二倍の疑問が沸く。そのような展覧会が良い展覧会であるとすれば、正に「新・北斎展」はそのような展覧会だったと思います。

 

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 (貫地谷しほりさん)

 

 ちびちびと続きます。

 

 

 

 

 

 

【日本酒の世界に酔いしれる】(40盃目)3 月7日 雨空に春を偲んで @「鈴傳」

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

   さてさて、今回も遥々「鈴傳」です。3月になり、雨がちになりました。ひと雨ごとに春にちかづきますね。そこで、春を偲ぶ酒を。ちなみに、前回の「鈴傳」はこないな感じでしたねー

 

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   一杯目は、和歌山「紀土純米吟醸生酒です。「キッド」と読みます。色は10段階で1.5というところ。「春の薫風」と題されています。

 

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    甘くねっとりしており、重さと酸味があり、米の養分の一番良い部分が流れ込んで来ますね。

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   香りと味を合わせると桃のようです。春が雨と共に忍び寄る季節に桃のような甘さのある酒も悪くないですね。

 

   二杯目は千葉「福祝」。

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   純米吟醸無濾過生原酒。 色は1.5ですね。

  

  やはり、生原酒は春に呑むべき酒なのかと思いますよ。 ずっと甘いが重過ぎない、それが最後まで続く佳酒かと思いますね。

 

   この春が皆様にとって良い春でありますように!

 

   ご馳走さまでした!

【美術・建築探訪】新・北斎展 3月17日 (その1)

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美術や建築にも興味があります。

 

   てことで、今回、六本木は森アートギャラリーの「新・北斎展」に行きました。

 

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   色々な意味で、圧倒されました。エネルギーを使いましたねえ。元々私は、上野の「奇想の系譜」に行くことが本命だったのですが、その後某新聞で「新・北斎展」のことを知りました。「奇想の系譜」展が4月まで開催予定に対し、「新・北斎展」は大人気とは言え3月23日までしか延長されないので、こちらを優先することにしました。

 

   今回の展覧会は、「知っているようで知らない」北斎の全体像を知る一つの手掛かりになりました。もとより、一人の人物やひとつの現象を余すことなく理解することなどは極めて困難です。それが北斎のような異形の天才であれば尚更です。私の思うところ、このような展覧会に行く意義は、ある人物・ある事象についての新たな一面を発見するということだと思います。そして、その後の更なる発見への道を見つけることだと思います。

 

 この展覧会は3月23日までということで、既に多くのメディアに出てはいるのですが、1600円+音声ガイド550円は大変お得とだけまずは申し上げて、中身は「(その2)」以降に譲ります(陰の声:「記事数稼ぎじゃね?www」)。

 

 お立ち寄り頂き、ありがとうございました! (この項、たぶん続く)

 

 

 

   

【枯れたアフォリズムの泉】健康管理問答

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。そして、呟きます

 

   「健康管理の秘訣って何だろ?」

    「実年齢より10歳以上の枯れた食事をして、10歳以下の運動量を保つことだろうね。」

     「ふーん。それで、20年後に後悔することもあるかもね。」

【絶品昼食食堂】「かつれつ 四ッ谷たけだ」の豚

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美味しい飯も好きです。 

 

 さて、先日、またまた遥々四ツ谷しんみち通り」で昼飯を頂きました。今回、雨が滴る中でということで、超人気店「かつれつ 四ツ谷たけだ」も行列が短いのではないかということで、訪問しました。結果、前から3人目ということで、それほど待つことがありませんでした。人気店だって言っても、行列はイヤなんですよ

 

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 としても直ぐに昼飯にありつけるわけでもありません。なにぶんこの店はカウンターテーブルのごく小規模な店です。「しんみち通り」の新宿通り側の入り口にあって、大変な地の利があります。それなりにメニューの種類があるのは、経験ある職人さんが3人いて色々なアイディアを出せるからなのでしょう。

 

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このような小さな人気店ということですので、外で注文して10分くらい外で待ちます。初めて来る店は勝手が分かりませんから、本日のおすすめの「特撰もちぶたロースカツ定食  1450円」を頼みます。ちと贅沢ですね。

 

 

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 接客は淡々と進みます。調理場の職人さんは無駄口を利かないで仕事をされています。割と好印象ですね。味噌汁はコーヒーメーカーみたいなものから出されます。重点はやはり肉なんでしょう。当然の考え方でしょう。接客は淡々と進みます。1450円は肉やメシにだけ払っている訳ではありません。食堂のサービスにも払っている訳です。最悪の接客とは、店員が楽しそうに談笑しているのに拘わらず、客に向かうと仏頂面になる接客です。その点、(恒常的に忙しいということもありますが)この「たけだ」での職人さんや店員さんは、お互いには事務的に話すか、あるいは阿吽の呼吸で仕事をしているのが好感です。

 

 さて、肝心のお料理ですが、全体像はこのような感じです。肉メインという感じですね。

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   そして、肉の断面はこんな感じでということで頂きます。

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うむ!まずは、お勧めの「テキサス塩」で頂きます。テキサスの塩が何故この店のカツに合うのかはもう少し追及してみたいところですが、てんぷらと同様塩で食べるカツというのは初めてで新鮮ですね(他でもあるのかもしれませんが)。恐らくは、長年の試行錯誤の上の結論なのでしょう。

  てんぷらと言えば、揚げることからてんぷらは揚げ料理と思われがちですが、実際は「蒸し料理」だというのは誰が言ったことでしょうか(海原雄山でしょうか?笑)。改めて考えるととんかつも「蒸し料理」ですよね。適切な衣を付け、適切な温度でその衣で保護された良質の肉を「蒸す」。長年の経験を踏まえて適切に調理されたかつれつは当然美味です。「テキサス塩」にせよソースにせよ、今回の豚肉は筋も少なく、柔らかすぎず固すぎず心地よく噛むことができ、肉の中にある旨味を存分に身体に取り入れることができるような気がしました。酒以上に肉レビューは難しいのですが、とりあえずの感想です(「人生は『とりあえず』で成り立っています」・・・)

  次回も余り並ばずに食べたい店です。台風の時に来ます・・・(閉まってるか・・)。

 ご馳走様でした!

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

【日本酒の世界に酔いしれる】(39盃目)四谷「さけの実」再訪

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。先日、故あって、四谷「さけの実」を再訪しました。今回は一人です。孤独のグルメです。谷口ジローさんには、もっと漫画を描いてもらいたかったなあ。 

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

 

 以前も申し上げたように、この店のご主人は某大使館の公邸料理人をされていたということで、腕前は折り紙付きです。「南極料理人」ではありません。

南極料理人

南極料理人

   

 今回は、珍しくサッポロ赤星を注文。まあ、割と自制する感じで。

 

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酒カテは、基本的に色々な日本酒を体験するということです。良い、多彩な酒をお客さんに提供する一定の人気がある店に行きたいんですよね。しかも、料理との相性を考えて選んでくれたら更に良いです。「さけの実」はそういう店です。カウンターは7席ほどでテーブル席は二組八席。細長いスペースの奥にキッチンがある店をご主人とアルバイト?の女性定員が切り盛りしています。今回ご訪問した際には、私を含め9人のお客さんがゆっくりと食事と酒を楽しみました。声高に話す人がいるわけでもなく、落ち着いた雰囲気です。

 

   さて、お通しは「白菜とイワシのツミレ煮」。出汁の味と色合いが素晴らしいです。

 

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 お酒の一杯目は、新潟・魚沼の「雪男純米酒

 

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    ラベルが実に個性的です。今までの酒カテでもあるように、私は、酒の内容とラベルのコンビネーションに興味があります。上手く調和している酒だと感心しますね。

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それとは別に、このラベルには物語があります。魚沼辺りの民話で、おにぎりを貰った雪男がお礼に荷運びを手伝ってくれるというのがあるようで、この酒やラベルはこの民話によるものです。「さけの実」の酒は基本的に滑らかなんですが、この酒には強さもあり、武骨で力持ちの「雪男」に合っている気がしましたね。

 

さて、二杯目は、福井の「常山」超辛口です。

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   雪国の酒、そして辛口ということは共通していますが、ラベルは感じ2文字と対照的です。

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   もちろん、店主の方針から滑らかな口触りなるもやはり辛口。雪国を感じます。「雪男」もそうですが、この酒も辛さを主張しつつも、料理に寄り添って出しゃばらない酒ですね。今回のつまみ達。

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今日も酒以外は糖質フリー。美味い酒を呑み続ける為には健康管理もしっかりしたいものですね!

 

    ご馳走さまでした!また来ます!

 

 

 

  

 

 

【日本酒の世界に酔いしれる】 (38盃目)3月10日 代田橋「しゃけスタンド」

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。色々ありまして、更新が遅くなりました。またまた、代田橋しゃけスタンド」です。犬の散歩かよ!という程、同じところばかり・・・実のところ、他の飲み屋(=立ち飲み屋)も開拓済なんですが、「美味い日本酒が飲呑めそうなところ」で日本酒をレポするというのが取り敢えずの目的ですので、こうなってしまいます。

    ちなみに、前回はこういう記事です。

 

 

upanddown.hatenablog.jp

 

 

 さて、一杯目。本日はツマミも頼まず、唎酒に集中しましたが、これでいいのやら。

 山形  「山川光男」 。 なんなんだろう、このラベルはw 

 

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    色付きはありません。純米酒ということなので、吟醸香はありません。舌で転がすとやや刺すものもありますが、味も含め全体的にまろやかですね。またまたラベルから影響を受けてもいけないのかもしませんが、「脱力系」でしょうか。山形正宗などを作っている蔵元が作っている「遊びの酒」という感じなのでしょうか。

 

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   そうであれば、ラベルとは良く合っています。かと言って、これを呑み続けるか?というと個人的にはどうかなと思います。   

 

 二杯目。高知「安芸虎純米吟醸安芸市の酒です。「たれくち」? ううむ、きちんと勉強しないと・・・ 

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    ともあれ、酒の色は10段階で「0.5」というところですか。  香り微かでありつつ、一口呑んで酸味が先立ち、それがずっと続きます。これは、 酸味が苦手な人には難しい酒かもしれません。強そうな虎を描いたラベルのメッセージ性にに合う強い酒ではあると思います。   

 

 三杯目。佐賀「天吹」(あまぶき)の純米大吟醸・生酒です。東京農大短大醸造学科の作った「花麹」を使用している由です 。

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   「大吟醸」ということなので、吟醸香は当然なのですが、鼻を近づける前に香り立つわけでもありません。実験的な酒なのでしょうか。

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   まだまだ、唎酒の鼻も描写力もない私には、何の花やあるいは何のフルーツと言えばか分からないので、やや歯痒いですね。  

 

 さて、最後の四杯目。滋賀「笑四季劇場  恋をするたびに」第9話選ばれた恋。

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「花酵母りんごの花」を使っているということです。色は10段階で0.5ということです。「笑四季」は「鈴傳」でも呑んでいて割と高評価なんですが、これは、「天吹」と同様、ぴんと来ませんね。

 

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 本来、四杯も呑めばぴんと来る酒がある筈なのです。そして、往々にして美味い酒は最後にやってくるんですが、今回は最後までぴんと来ませんでした。敢えて言えば、「安芸虎」が最もまっすぐ来る酒で好感が持てました。

 

 まあ、こういう日もあります。ご馳走様でした!

 

 

【時事英語に学ぶ】トランプ大統領の「サンドバッグ」探し 2019年2月14日

 またまた米国政治です。

    2019年2月14日付ニューヨークタイムズ紙国際版の解説記事です。やや旧聞に属しますが、今後少なくとも大統領選までは話題になるトランプ氏の性格を知る上で有益です。また、大統領府と連邦議会との関係を考える上でも有益な「資産記事」になり得る記事だと思います。

    米国政治では、議会民主・共和両党の妥協案を不満として国家非常事態宣言の声明を行ない、それを違憲とする訴訟が主に民主党支持州から提起されています。この動きに対する報復か、カリフォルニア州高速鉄道への連邦政府の財政支援を差し止めるかもしれないと述べたやに報じられています。

 

President looks for a new punching bag/Pelosi's strong showing  spares her from Trump's personal attack strategy (NYT International Editon 2019/02/14 P5 WASHINGTON HOUSE MEMO by Annie Karni)

 

     トランプ大統領ツイッターでの「口撃」は有名です。ある党や政治家からのライバルへの「レッテル貼り」は、どのような国・時代でも有効ですよね。 米国での有名な事例は、二期目を目指していたブッシュ(父)大統領が「弱虫」(wimp)というレッテル貼りをメディアを中心にされたことから大きなダメージを負ったというのがありました。何かのレッテルが貼り付く(stick)か貼り付かないかが大きなポイントとなるようです。ブッシュ(父)大統領は、「Read my lips. No new taxes.」という増税をしないとの公約を破ったこともあり、ビル・クリントン氏に敗れ去りました。

    嫌なレッテルを貼られるのはトランプ大統領もイヤなわけで、メキシコ国境の壁について妥協をしそうとした昨年(2018年)12月、自分の核心的な支持層が聴取している(とされる)ラジオのトークショーホストから公約違反を責められて、「最悪の負け犬」とレッテル貼りされそうになりました。これを受けて、トランプ大統領は一転して強硬路線に転じて、史上最長の連邦政府機能の一時閉鎖に突き進んだわけです。ある意味極めて分かりやすいですね。

 

    この話題は色々な方向性に展開しそうでキリがありませんのでこの辺にして、タイトル仮訳です。「大統領が探す新たなサンドバッグ/ペロシ下院議長は強さを見せ、トランプ大統領の個人攻撃戦略の対象から免れる」くらいでしょうか。以前の記事にもあったのですが、

 

   ★記事全文の貼り付け・リンク張りは行ないません。ご興味のある方は個別にNYTサイトにどうぞ。

 

     この記事では、トランプ大統領の攻撃がペロシ下院議長に効かないこと、エミー・クロブチャー上院議員にも効かないことが述べられます。その後、民主・共和両党の選挙戦略関係者から、トランプ「口撃」戦略の有効性について語られます。

 

     Democratic operatives predicted that Mr. Trump's attempts to demonize his political opponents won't work when it' s not one by one.

   "He's better with a foil, but unless he can home in on one or two people, it ends up being less than the sum of its parts," said Brian Falcon, a former press secretary for Mrs. Clinton's 2016 presidential campaign. "If he' s scattershot weigning in on everyone who announces a presidential campaign, it's not going to have the intended effect."

    Mr. Trump's allies depisagree. "The Democratic field is both undefined and starting out with positions on the far left," said Raj Shah, a former White House spokesman who is now advising Mr. Trump's 2020 campaign. "Raising the profile of these out-of-touch positons and their controversies plays to thr president's advantage."

(試訳) 民主党の関係者が予測するのは、トランプ大統領が政敵を悪者扱いにする試みは、一対一でないと上手くいかないということだ。「トランプ大統領は、引き立て役を作るのが巧い。しかし、一人か二人を標的としない限り、全体的な効果に乏しい」と(ヒラリー・)クリントンの2016年大統領選挙運動の報道担当官だったブライアン・ファルコンは言う。「トランプ大統領が大統領選に出馬するすべての政治家を全て攻撃するという散漫なことをすれば、それは意図された効果を生まないだろう。」

 トランプ大統領陣営関係者はこれに同意しない。「民主党陣営は、上手く定義付けられておらず、また、極左の立場で(選挙運動が)始まっている」とトランプ氏の2020年選挙運動顧問である元ホワイトハウス報道官のラジ・シャハは言う。「そのような(民主党候補者の)国民世論から遊離した立場と問題点を大きく取り上げることは大統領の有利に働こう。」(試訳終わり)

 

 以前取り上げた記事にあるように、トランプ大統領ペロシ下院議長を苦手としています。ですから、民主党候補の中で、ウォーレン上院議長がインディアン系の血が入っていると誤った発言をした際には「ポカホンタス」と言ったり、カマラ・ハリス上院議員の選挙運動を「涙の旅」になぞらえたりといったことをしています。トランプ選挙運動のスタッフにとっては、  提案する標的を攻撃しない大統領の行動に困っているようですが、「社会主義」云々は効果が出るかもしれないという感じのようです。

 

 民主党陣営ではバーニー・サンダース上院議員バーモント州)が出馬を表明するとともに、ジョー・バイデン前副大統領が出馬を検討しているという状況です。その中で、トランプ大統領がその「口撃」をどのように効果的に使うかが一つの注目点になりそうです。

 

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 お立ち寄りいただき、ありがとうございました。