【たった一人のビブリオバトル】「11の国のアメリカ史」(その1)構成、翻訳、展望

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

「11の国のアメリカ史」の紹介を始めます。いつから読み始めたかは秘密です。アウトプットすることを意識して、酒を呑むのを控えればとっくの昔だったでしょうね。でもまあ、一番読まれているのが酒みたいですし(笑)。

 

    今回は、以下について述べます。

1   本書の構成など

2    翻訳について

3    今後の展開見通し

 

     基本的には準備段階ですが、多少は中身にも入ります。

 

1  本書の構成など

(1)本書は、「AMERICAN  NATIONS  A history of Eleven Regional Cultures of North America」の邦訳です。

(2)序章と終章に1から4部が分かれています。時間軸から見ると扱うのは1590年から2010年です。地域としては、カナダからメキシコ北部ですね。

(3)アメリカについて知るためにこの本を読むと言ったのですが、実際にはアメリカ以外のこともそれなりの分量です。原題を直訳すれば、「アメリカのネーション達  北米の11の地域文化」ですから、カナダなどが含まれていてもおかしくありません。

(4)欧州から様々な独特の文化を有する集団が北米大陸に取り付き、基本的には西方に拡大していくのが16世紀末からの北米の歴史だと説くのがこの本です。邦題にあるように、それらの文化の間には「相克」があります。この歴史を細かく見ていけば、独立革命の帰結は最初から予想されていたものからは程遠いもので、アメリカ合衆国が現在のような姿になったことも当然の帰結ではなかったということでしょう。

 

2  翻訳について

(1)原書が大部であることもあって、翻訳者が複数になっているのでしょう。

(2)翻訳はところどころ、意味が取れないところがあります。元々の文章が難解なのか、訳者の技術が未熟なのか、キチンとした理解がないのか分かりません。酷い訳の時は、その全てかもしれません。

(3)この本の版元は岩波です。故山本夏彦翁は生前、岩波の翻訳の酷さを指弾してました。昔ほどでなくとも、生硬な訳が目立ちます。今後、デカいのは折に触れて指摘したいと思います。

 

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(故山本夏彦翁)

 

3  今後の展開見通し

(1)ちんたらやります。実はまだ下巻を全て読んでません(恥)。

(2)他のカテでアメリカ政治に関連した記事を読み込んでますから、この本に関連して個々の政治家について分析できればいいと思います。

(3)読者の皆様と共有できるか分かりませんが、この本をベースにして、年表を作りつつ米国史を改めて理解ができればいいですね。

 

   本を紹介するスタイルは初めてです。ご意見、ご助言など賜れば幸いです。

 

   お立ち寄りありがとうございました😊