【日本酒の世界に酔いしれる】(44盃目)四ツ谷「鈴傳」2019年3月29日 ※物語のある壱岐の酒とナポレオン

 こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 さて、今回は社交の飲み会があった後、定期的一人のみで四ツ谷まで足を延ばしていつもの「鈴傳」です(性懲りもない・・・)。東京港醸造にも行かなくてはいけないのですが・・・前回はこんな感じでした・・・

 

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 金曜日なのでいつも通りの混雑。いつもの定位置には先客がおられましたので、その脇に身体を滑り込ませます。申し訳ないです。右隣の二人連れは、話に夢中なのか左隣の先客が少し開けてやって欲しいとのお願いが耳に入っていないようでした。

 さて、一杯目です。常連の酒ばかりの中で、新顔の酒を選びました。長崎「横山 五十純米大吟醸を選択します。実は、「横山」は別の呑み屋でも頂いたことがあります。その時のレビューは書く機会を逸してしまったんですが、「純米吟醸」(火入れ)というもので、走り書きで「バランス系。甘く辛く強い」というコメントがありました。今回はどうでしょう。実のところ、この前に別の日本酒やワインを呑んでしまってはいて、味が分かるか不安だったんですが・・・

 

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 ラベルはこんな感じです。「字で勝負」するラベルですね。別の呑み屋さんで飲んだ「横山」のラベルもこんな感じで、やはり「字で勝負」です。

 

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 海外への展開も視野に入れてか、こちらのラベルは簡単な英語での表示もあります。 

 

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  色は10段階で0.5。口に含むと、「甘さ」ではなく包み込むような「強さ」を感じます。舌や鼻が鈍っていたのかもしれませんが、大吟醸を思わせる香りはそれほど感じませんでした。美味しいさけであることは間違いありません。本当の第一杯で呑んでみるべきだったかもしれません。

 

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  実は、以前このお酒を呑んだ際には、「重家酒造」という酒蔵が壱岐で酒造りを復活させたのだと伺いました。その辺のことは、以前呑んだ「横山」の裏ラベルにはこのように書かれてありました。

 

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また、ちょっとネットで調べてみると、この酒蔵のことを熱く語るプロの記事を発見しました。酒カテは強力なライバルがいますねえ・・・

 

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 酒のお供は、「鈴傳」大おかみが漬けたおしんこです。酒の邪魔をしません。

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  この辺で右隣の二人組が帰ったんですが、食い散らかし、食い残し、呑み残しが散乱する惨状。やはり、人間というのは歳を重ねても人格が陶冶されるものではないようです。「汚く食い残しちゃって・・・」と呟くと、左隣の同志も同意します。この二人組の更に右のお客さんも同様の考えだったようで、店の人が片付ける前に共同で片付けを始めたりします。。酒は背筋を伸ばして綺麗に呑みたいものですねえ・・・

 さあて、二杯目(最後)はこれです。福井「越前岬 stark kaiser」。シュタルク・カイザーと読ますようです。何故か、ナポレオン?

 

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 掛け米は60%までの磨きということで吟醸酒ではありません。色は10段階で1.5。鼻を刺す香があります。日本酒度「+10」というのは伊達ではなく、強く、辛い酒です。皇帝のように武張った酒を目指したということでしょうか。美味い、そして、ひたすら強い良い酒ですね。今回は来訪時間が遅かったのでおつまみはおしんこだけなのですが、きんきんに冷やして美味い刺身と合わせるか、あるいは、こてこての鍋と合わせるかとか、妄想を掻き立てる酒であります。 

 

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 それにしても、ナポレオンとは。福井の名酒造のちょっとした冒険なのでしょう。

 次は購入したいなあという気もします。いずれにせよ、ご馳走様でした!また来ます!