【日本酒の世界に酔いしれる】(34盃目)美しい代田橋「しゃけスタンド」の10号酵母とメロンの記憶
こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。
代田橋「しゃけスタンド」です。色々な意味で美しい立ち呑み屋です。こういう店をあと1ダースは欲しいものです。この店ではスタッフの一人が酒に詳しく、定期的に銘柄が変わっていきます。半合での提供で、唎酒のような呑み方をするにはちょうどいい店です。しかも、相当呑んでいる人間でも初見の酒が多いです。
さて。今回はそのような所見の酒を三杯です。
一杯目。茨城「水府自慢」。茨城を「酒どころ」と認識している人はどれだけいるでしょう。
まずは、香りが素晴らしい。大吟醸の名に恥じない香りと言って良いでしょう。色付きは10段階で2ですか。この酒は、珍しい「10号酵母」で醸したのがウリで、通に人気だそうです。
舌で念入りに転がして初めて軽い酸味と鋭さが掘り起こされる。呑み下すと、単なる清水のようでもなく、粘性を充分に伴った甘さがある、単純に美味い酒です。最初にこの酒を持ってきたのは正解ですね。
ツマミはおでんです。これは静岡風でしょうか?
鮭つみれが新感覚。
二杯目は秋田「ゆきの美人」という初見酒。香りは控え目、色は10段階で1.5くらいですか。鋭過ぎない酸味でバランスが良いですね。
これも充分に削りが入ったコメで醸しており、軽くて呑みやすいですね。
瓶と酒の内容が合致した良酒です。
さて、最後です。福島「穏(おだやか)」の純米。ラベルに静かな志を感じます。
この酒蔵は18代目ということです。ややおりがらみでメロンの味がします!自然に醸して、どうすればこのような味が出て持続するのでしょう。白麹の故かもしれませんね。
スパーリング日本酒など、伝統的でない酒はどうしても外連味(けれんみ)が出るのが避けられないものですが、この酒は自然でした。一番最後がベストでした。
また、来なければなりますまい。ご馳走さまでした!
お立ち寄り頂きありがとうございました!