【日本酒の世界に酔いしれる】(39盃目)四谷「さけの実」再訪

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。先日、故あって、四谷「さけの実」を再訪しました。今回は一人です。孤独のグルメです。谷口ジローさんには、もっと漫画を描いてもらいたかったなあ。 

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

 

 以前も申し上げたように、この店のご主人は某大使館の公邸料理人をされていたということで、腕前は折り紙付きです。「南極料理人」ではありません。

南極料理人

南極料理人

   

 今回は、珍しくサッポロ赤星を注文。まあ、割と自制する感じで。

 

f:id:UpAndDown:20190313061826j:plain

 

酒カテは、基本的に色々な日本酒を体験するということです。良い、多彩な酒をお客さんに提供する一定の人気がある店に行きたいんですよね。しかも、料理との相性を考えて選んでくれたら更に良いです。「さけの実」はそういう店です。カウンターは7席ほどでテーブル席は二組八席。細長いスペースの奥にキッチンがある店をご主人とアルバイト?の女性定員が切り盛りしています。今回ご訪問した際には、私を含め9人のお客さんがゆっくりと食事と酒を楽しみました。声高に話す人がいるわけでもなく、落ち着いた雰囲気です。

 

   さて、お通しは「白菜とイワシのツミレ煮」。出汁の味と色合いが素晴らしいです。

 

f:id:UpAndDown:20190316121754j:plain

 

 お酒の一杯目は、新潟・魚沼の「雪男純米酒

 

f:id:UpAndDown:20190314144947j:plain

 

    ラベルが実に個性的です。今までの酒カテでもあるように、私は、酒の内容とラベルのコンビネーションに興味があります。上手く調和している酒だと感心しますね。

f:id:UpAndDown:20190314201007j:plain

 

それとは別に、このラベルには物語があります。魚沼辺りの民話で、おにぎりを貰った雪男がお礼に荷運びを手伝ってくれるというのがあるようで、この酒やラベルはこの民話によるものです。「さけの実」の酒は基本的に滑らかなんですが、この酒には強さもあり、武骨で力持ちの「雪男」に合っている気がしましたね。

 

さて、二杯目は、福井の「常山」超辛口です。

f:id:UpAndDown:20190316121612j:plain

 

   雪国の酒、そして辛口ということは共通していますが、ラベルは感じ2文字と対照的です。

f:id:UpAndDown:20190316121705j:plain

 

   もちろん、店主の方針から滑らかな口触りなるもやはり辛口。雪国を感じます。「雪男」もそうですが、この酒も辛さを主張しつつも、料理に寄り添って出しゃばらない酒ですね。今回のつまみ達。

f:id:UpAndDown:20190316122537j:plain

 

 

f:id:UpAndDown:20190316122718j:plain

 

今日も酒以外は糖質フリー。美味い酒を呑み続ける為には健康管理もしっかりしたいものですね!

 

    ご馳走さまでした!また来ます!

 

 

 

  

 

 

【日本酒の世界に酔いしれる】 (38盃目)3月10日 代田橋「しゃけスタンド」

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。色々ありまして、更新が遅くなりました。またまた、代田橋しゃけスタンド」です。犬の散歩かよ!という程、同じところばかり・・・実のところ、他の飲み屋(=立ち飲み屋)も開拓済なんですが、「美味い日本酒が飲呑めそうなところ」で日本酒をレポするというのが取り敢えずの目的ですので、こうなってしまいます。

    ちなみに、前回はこういう記事です。

 

 

upanddown.hatenablog.jp

 

 

 さて、一杯目。本日はツマミも頼まず、唎酒に集中しましたが、これでいいのやら。

 山形  「山川光男」 。 なんなんだろう、このラベルはw 

 

   f:id:UpAndDown:20190313123903j:plain

 

    色付きはありません。純米酒ということなので、吟醸香はありません。舌で転がすとやや刺すものもありますが、味も含め全体的にまろやかですね。またまたラベルから影響を受けてもいけないのかもしませんが、「脱力系」でしょうか。山形正宗などを作っている蔵元が作っている「遊びの酒」という感じなのでしょうか。

 

f:id:UpAndDown:20190313124003j:plain

 

   そうであれば、ラベルとは良く合っています。かと言って、これを呑み続けるか?というと個人的にはどうかなと思います。   

 

 二杯目。高知「安芸虎純米吟醸安芸市の酒です。「たれくち」? ううむ、きちんと勉強しないと・・・ 

f:id:UpAndDown:20190313124102j:plain

 

    ともあれ、酒の色は10段階で「0.5」というところですか。  香り微かでありつつ、一口呑んで酸味が先立ち、それがずっと続きます。これは、 酸味が苦手な人には難しい酒かもしれません。強そうな虎を描いたラベルのメッセージ性にに合う強い酒ではあると思います。   

 

 三杯目。佐賀「天吹」(あまぶき)の純米大吟醸・生酒です。東京農大短大醸造学科の作った「花麹」を使用している由です 。

f:id:UpAndDown:20190313124142j:plain

   

   「大吟醸」ということなので、吟醸香は当然なのですが、鼻を近づける前に香り立つわけでもありません。実験的な酒なのでしょうか。

f:id:UpAndDown:20190313124232j:plain

 

   まだまだ、唎酒の鼻も描写力もない私には、何の花やあるいは何のフルーツと言えばか分からないので、やや歯痒いですね。  

 

 さて、最後の四杯目。滋賀「笑四季劇場  恋をするたびに」第9話選ばれた恋。

f:id:UpAndDown:20190313124318j:plain

 

「花酵母りんごの花」を使っているということです。色は10段階で0.5ということです。「笑四季」は「鈴傳」でも呑んでいて割と高評価なんですが、これは、「天吹」と同様、ぴんと来ませんね。

 

f:id:UpAndDown:20190313124423j:plain

 

 本来、四杯も呑めばぴんと来る酒がある筈なのです。そして、往々にして美味い酒は最後にやってくるんですが、今回は最後までぴんと来ませんでした。敢えて言えば、「安芸虎」が最もまっすぐ来る酒で好感が持てました。

 

 まあ、こういう日もあります。ご馳走様でした!

 

 

【時事英語に学ぶ】トランプ大統領の「サンドバッグ」探し 2019年2月14日

 またまた米国政治です。

    2019年2月14日付ニューヨークタイムズ紙国際版の解説記事です。やや旧聞に属しますが、今後少なくとも大統領選までは話題になるトランプ氏の性格を知る上で有益です。また、大統領府と連邦議会との関係を考える上でも有益な「資産記事」になり得る記事だと思います。

    米国政治では、議会民主・共和両党の妥協案を不満として国家非常事態宣言の声明を行ない、それを違憲とする訴訟が主に民主党支持州から提起されています。この動きに対する報復か、カリフォルニア州高速鉄道への連邦政府の財政支援を差し止めるかもしれないと述べたやに報じられています。

 

President looks for a new punching bag/Pelosi's strong showing  spares her from Trump's personal attack strategy (NYT International Editon 2019/02/14 P5 WASHINGTON HOUSE MEMO by Annie Karni)

 

     トランプ大統領ツイッターでの「口撃」は有名です。ある党や政治家からのライバルへの「レッテル貼り」は、どのような国・時代でも有効ですよね。 米国での有名な事例は、二期目を目指していたブッシュ(父)大統領が「弱虫」(wimp)というレッテル貼りをメディアを中心にされたことから大きなダメージを負ったというのがありました。何かのレッテルが貼り付く(stick)か貼り付かないかが大きなポイントとなるようです。ブッシュ(父)大統領は、「Read my lips. No new taxes.」という増税をしないとの公約を破ったこともあり、ビル・クリントン氏に敗れ去りました。

    嫌なレッテルを貼られるのはトランプ大統領もイヤなわけで、メキシコ国境の壁について妥協をしそうとした昨年(2018年)12月、自分の核心的な支持層が聴取している(とされる)ラジオのトークショーホストから公約違反を責められて、「最悪の負け犬」とレッテル貼りされそうになりました。これを受けて、トランプ大統領は一転して強硬路線に転じて、史上最長の連邦政府機能の一時閉鎖に突き進んだわけです。ある意味極めて分かりやすいですね。

 

    この話題は色々な方向性に展開しそうでキリがありませんのでこの辺にして、タイトル仮訳です。「大統領が探す新たなサンドバッグ/ペロシ下院議長は強さを見せ、トランプ大統領の個人攻撃戦略の対象から免れる」くらいでしょうか。以前の記事にもあったのですが、

 

   ★記事全文の貼り付け・リンク張りは行ないません。ご興味のある方は個別にNYTサイトにどうぞ。

 

     この記事では、トランプ大統領の攻撃がペロシ下院議長に効かないこと、エミー・クロブチャー上院議員にも効かないことが述べられます。その後、民主・共和両党の選挙戦略関係者から、トランプ「口撃」戦略の有効性について語られます。

 

     Democratic operatives predicted that Mr. Trump's attempts to demonize his political opponents won't work when it' s not one by one.

   "He's better with a foil, but unless he can home in on one or two people, it ends up being less than the sum of its parts," said Brian Falcon, a former press secretary for Mrs. Clinton's 2016 presidential campaign. "If he' s scattershot weigning in on everyone who announces a presidential campaign, it's not going to have the intended effect."

    Mr. Trump's allies depisagree. "The Democratic field is both undefined and starting out with positions on the far left," said Raj Shah, a former White House spokesman who is now advising Mr. Trump's 2020 campaign. "Raising the profile of these out-of-touch positons and their controversies plays to thr president's advantage."

(試訳) 民主党の関係者が予測するのは、トランプ大統領が政敵を悪者扱いにする試みは、一対一でないと上手くいかないということだ。「トランプ大統領は、引き立て役を作るのが巧い。しかし、一人か二人を標的としない限り、全体的な効果に乏しい」と(ヒラリー・)クリントンの2016年大統領選挙運動の報道担当官だったブライアン・ファルコンは言う。「トランプ大統領が大統領選に出馬するすべての政治家を全て攻撃するという散漫なことをすれば、それは意図された効果を生まないだろう。」

 トランプ大統領陣営関係者はこれに同意しない。「民主党陣営は、上手く定義付けられておらず、また、極左の立場で(選挙運動が)始まっている」とトランプ氏の2020年選挙運動顧問である元ホワイトハウス報道官のラジ・シャハは言う。「そのような(民主党候補者の)国民世論から遊離した立場と問題点を大きく取り上げることは大統領の有利に働こう。」(試訳終わり)

 

 以前取り上げた記事にあるように、トランプ大統領ペロシ下院議長を苦手としています。ですから、民主党候補の中で、ウォーレン上院議長がインディアン系の血が入っていると誤った発言をした際には「ポカホンタス」と言ったり、カマラ・ハリス上院議員の選挙運動を「涙の旅」になぞらえたりといったことをしています。トランプ選挙運動のスタッフにとっては、  提案する標的を攻撃しない大統領の行動に困っているようですが、「社会主義」云々は効果が出るかもしれないという感じのようです。

 

 民主党陣営ではバーニー・サンダース上院議員バーモント州)が出馬を表明するとともに、ジョー・バイデン前副大統領が出馬を検討しているという状況です。その中で、トランプ大統領がその「口撃」をどのように効果的に使うかが一つの注目点になりそうです。

 

f:id:UpAndDown:20190313074525j:plain

 

 お立ち寄りいただき、ありがとうございました。

    

 

【絶品昼食食堂】四ッ谷「魚一商店」

    こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。美味い昼飯も喰います。

 

     今回はるばるお邪魔したのは、四ッ谷「魚一商店」です。四ッ谷駅近の「しんみち通り」の新宿通り側から入って左側数軒目の好立地。

 

f:id:UpAndDown:20190312190606j:plain

 

   外からは職人さんが立働く姿が見えます。はす向かいの「かつれつ 四ッ谷だけだ」程ではないのですが、それなりの人気店で、私が待っている間に何人か並びました。その後、外で注文を前もって聞かれます。初めてのことでもあり、店員さんおススメの「特製鯛丼」を選択。

 

  f:id:UpAndDown:20190312190718j:plain

 

   消費税込みで1000円の値付けです。この店は高知がウリのようで、キッチンには鰹を焼く為の藁もありました。鯛は別段高知名物というわけではないでしょうけど。さて、「特製鯛丼」です。鯛の切り身が散りばめられていますが、その上に鰹節。まあ、それなりに美味。

 

f:id:UpAndDown:20190312190819j:plain

 

   鯛は恐らくは夜に使った物の再利用でしょうが。キッチンでは、ベテランの職人さんが紀州備長炭でキビキビと働いているのを見ると、本当は焼き魚の方が良かったかななどとも思いますね。鯛茶にする為の出汁は鰹味ですね。やはり、鰹尽くしなんです。

 

f:id:UpAndDown:20190312190932j:plain

 

どのくらい食べてかけるのが正解なんですかねー。まあ、美味しいんですが、丼を食べた後だと冷めてしまってますね。普通の店でそこまでするのは難しいとは思いますが、出汁は後出しにして熱々を頂きたかったですね。ま、それ以外は満足でしたね。

 

    ご馳走さまでした!

【枯れたアフォリズムの泉】2019年3月7日

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。呟きます

 

「世界には三種類の国民がいる。第一に、自分でも明文・口頭双方の約束を守り、他人にも守らせることを当然と考える者。第二に、明文の約束は自分も守り、他人も守らせる者。第三に、自分が明文、口頭の約束を守らず、他者についても気にしない者」。日本人は、どれであるべきでしょうか。

 

 

【ブログ運営報告】初心者ですが、二ヵ月継続できました!

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。色々あって最近内容が薄い(汗)ですが、とにかく、ブログ運営報告します。

 

   3月7日で拙ブログ開設2ヶ月が経過しました。投稿記事114本、累積PV2303、読者130人というのが午前7時の段階での数字です。内容では、酒と英語とブログ運営報告が三本柱なのです。しかし、ブログ運営報告は本来後景に退くべきで、あと二本くらい別の柱を立てなくてはならないと思っています。作業環境の改善がなされたので、頑張りますです。

 

   今後、継続期間は1年間を目標にしておきます。それまでの間に、Proへの移行とSNS進出を果たすと思います。より広い舞台に耐える内容と体裁を作るようにしたいですね。継続期間については、次のスモールゴールは3ヶ月です。また、報告申し上げます。

 

    お立ち寄り頂きありがとうございました!

【枯れたアフォリズムの泉】2019年3月6日

 
「個人は社会と対等に闘えない。対等に闘っているように見える『個人』には、実は『社会』の支援がある」   見透かすべし、見透かされるべからず。
 

【日本酒の世界に酔いしれる】(37盃目)囲炉裏端から出陣式!「日本酒原価酒蔵」五反田店

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

 さて、例の「日本酒原価酒蔵」。3月1日は五反田店です。今回、新規開拓です。しかし、実は毎回毎回違う酒がある訳ではありません。やはり、ベースになる五種類の酒は置きつつ、多少は店ごとの特徴を出そうとしています。それに、様々なタイミングで人気酒を出して集客をしようとしています。

 

    さて、今回3月1日は、別のところで席を共にした親友と呑みましたね。100ミリリットルの小瓶で少しずつ呑めるという利点を活かして、今日は唎酒の真似事でもしようかということになりました。上手く行くかしら。

 

   ということで、一杯目は広島「雨後の月純米大吟醸です。この酒は、以前、代田橋の「美し過ぎる立ち飲み屋」、「しゃけスタンド」でも呑み、大いに褒めました。今回、キチンと諸元も添付した小瓶でサーブ。

f:id:UpAndDown:20190304005856j:plain

 

原価での提供は大変嬉しいのはいつも同じですね。瓶は処分済みだったので、以前の画像を上げます。

 

f:id:UpAndDown:20190304010920j:plain

 

「雨後の月」は開栓してお猪口に注ぐや否や強く吟醸香が届きます。そして、口に含んでみると響きは極くしなやかなもので、実に呑みやすいです。私は、ラベルに示された蔵元の主張と酒の内容が合致していることを評価するのですが、この酒は正にそうです。友人は何らかの果実の香りだと言います。確かにそうかもしれません。しかし私は、ラベルからの連想で暑さを洗い流した驟雨の後の晴れ渡った夜に出た月を観ながら清談する為の酒という感じですかね。「美し過ぎる立ち飲み屋」で瓶から直注ぎされるのと、ともすれば化学品のように見えがちな「日本酒原価酒蔵」のやり方のどちらが良いかについては善悪あると思います。しかし、適切な保存方法を守れば雨後の月純米大吟醸がその美しい香りを顕してくれることはまず間違いないでしょう。

 

    二杯目は、宮城「栗駒山特別純米。これも、瓶は処分済みです。ササニシキを55パーセントまで削ったこの酒は甘い。ひたすらに甘いです。

f:id:UpAndDown:20190304011153j:plain

 

今後の酒に合わすのはチーズの盛り合わせです。これは、「日本酒原価酒蔵」各店の共通メニューですね。

 

f:id:UpAndDown:20190304011554j:plain

 

    この店では、「仕込み水」と普通の水がありますが、今回は前者を計1リットル。脱水症防止には水ですね。

 

f:id:UpAndDown:20190304011426j:plain

 

   三杯目は、福島「ZEロ万純米吟醸生酒。名前の由来は調べんとは思います。瓶は先日呑んだ時のものです。ひたすら甘い「栗駒山」と違い、香り、甘さ、酸味のバランスが良い優等生かなという感じです。

 

f:id:UpAndDown:20190304011706j:plain

 

 

f:id:UpAndDown:20190304011806j:plain

 

   四杯目は驚きの酒、岩手の生どぶろく民宿とおの」です。これもラベル付き一升瓶がないので、100ミリリットル瓶の写真です。この瓶に入っていると怪しい液体です。どろどろが半端ないですね。

f:id:UpAndDown:20190304011944j:plain

 

見た目は、飲むヨーグルトですかね。しかし、美味い。地の養分が身体に沁み込んでくる感じです。私は、どちらかと言うとどぶろくが苦手です。酒粕臭い甘酒と言いますか、単にだるいから清酒にしませんでした体のどぶろくしか呑んでこなかったからでしょうか。こんな仕儀ですから、この「民宿とおの」が昔ながらの製法でどぶろくを作っているのかどうか分かりません(ググれカス)。もしかしたら、現代に合う形でのどぶろく作りをしているのか分かりません(ググれカス)。

f:id:UpAndDown:20190304012107j:plain

 

しかし、確かなのはどぶろくですが甘ったるかったり、過度に酸味があるわけでもありません。そして、やはりネーミングに引っ張られているおそれありですが、雪深い里の家の囲炉裏端でゆっくりと三合くらい呑みたい酒ですね。あるいは、旅に持って行きたい酒です。それも、車中で呑む訳でなく、親しい人、誼を通じたい人に贈って共に味わいたい酒ですね。私は十年以上前、九州の椎葉神楽を見物に行ったことがあります。外部からの見学者は、お神楽が執り行われる民家や公民館にお酒を納めることが慣わしです。私は遠野出身ではありませんが、今度お神楽に行くことがあれば持って行きたいですね。そういう酒です。

 

   さて、最後の五杯目です。福岡「三井の寿純米吟醸大辛口を選択しました。

f:id:UpAndDown:20190304012240j:plain

 

結果として、締めの酒としては成功でした。前の「民宿とおの」のような複雑みがない直な酒です。香りは強くなく、その代わりに強い味が最初から攻めてきて、そのままです。

 

f:id:UpAndDown:20190304012527j:plain

 

とおの」は囲炉裏端の酒であり、来し方に思いを馳せるのを助ける酒、夜更の酒です。これに対して、「三井の寿」は塩を乗せた盃を勢い良く干して叩き割り、戦いに出る為に呑む昼から夕方までの酒ですね。出陣式や結婚式、あるいは、賑やかな祭を始める前に景気付けで呑みたい酒ですね。

f:id:UpAndDown:20190304012403j:plain

 

   今回も、日本の酒の多様性を感じる良い夜でした。   

 

次回予告】次は、多分、「東京水」です。生暖かく見守ってくださいね!

 

   お立ち寄り頂きありがとうございました!

 

 

 

   

 

【日本酒の世界に酔いしれる】(36盃目)2月28日「鈴傳」

    こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。また行ってしまいましたね!寒い雨の日に「鈴傳」。前回はこないな感じでしたね。

 

upanddown.hatenablog.jp

 

 

   至福のカウンターには行けず、店の方でお新香と一人呑み。相手は、「笑四季」センセーション!が、写真が見当たらない。今回は、店が多忙で写真が撮れませんでした。

 

f:id:UpAndDown:20190303125928j:plain

 

   まあ、前も頂きましたね。香りあり、味あり、酸味薄く呑みやすさは変わりません。

 

   酒屋部分はやはり、酒の宝庫!などと思っていると一升瓶だなどを買うお客さんが何人か到来。

 

f:id:UpAndDown:20190303130142j:plain

 

ですが、人気です。角打ちは一種のアンテナショップ。

 

f:id:UpAndDown:20190303130322j:plain

 

やはり、気になった酒をまとめ買いして適切な料理と合わせるのがいいのでしょう。

f:id:UpAndDown:20190303130230j:plain

 

そこに気持ちが良い仲間がいれば最高ですね。いかに学歴があってもエラくてもゴーマンな人間は駄目ですね。

 

f:id:UpAndDown:20190303130511j:plain

 

酒が分かる友人に素晴らしい組み立てで酒食を振る舞いたいつなぁと思いつつ「笑四季」をにやけて呑んでいると、定位置に誘いが。実のところ、酒は数日前の面々です。そこで、最近は袖にしていた「手取川」。

f:id:UpAndDown:20190303130608j:plain

 

   改めてご尊顔を拝見すると、色は10段階で2.5。やや樽の香りを感じるのは何故でしょう。素朴な村の酒。祭で呑みたいですね。寒い夜、素朴な温奴とと合いますね。

f:id:UpAndDown:20190303130709j:plain

 

「定位置」(自称)はカウンターのドンつきです。週2回で「鈴傳」に来ると立てます(嘘です。)。トイレを挟んでのドンつきのテーブルは大体4人が一緒に立ち呑みなんですが、割と面白い話をしていることが多いですね。

 

先日は、この辺りが戦前はスラム街であったなどと蘊蓄を漏らしておられる方がいました。こういう一言は重要で、それで四ッ谷近辺の地勢について知るきっかけになり、「東京ディープ案内」といったサイトを見ることになったわけです。

 

そこから、永井荷風がこの近辺を散策した随想に行ききました。この「鈴傳」のある新宿区若葉や四ッ谷荒木町は低地、すり鉢地で後者については「日本スリバチ学会」で一級スリバチ地に認定されたとか。この間は「あたごのまつ」蔵元の米国人杜氏の関係者が大勢来たりですね。今回は、将棋の女性プロ崩れとかその友人とか(将棋については、別途語ります。)。

 

そうこうするうちに三杯目。先日も呑んだ「賀儀屋」。以前のラベルの写真がありました。勢いと潔さがあるラベルです。

 

f:id:UpAndDown:20190303130949j:plain

 

色は10段階で1.5、三杯目であるから重く感じるのかもですが、それだけでなく、酸味が重さの原因ですね。締めには良い酒です。

 

f:id:UpAndDown:20190303131154j:plain

 

合わせるにハンペンの明太子挟みですね。まあ、これも酒の邪魔をしない脱力系ツマミですかね。

 

f:id:UpAndDown:20190303131252j:plain

 

やはり、少なくとも一週間は開けないと、新しい酒の紹介はできませんね。でも、「賀儀屋」は締めには良い酒でした。

 

    ご馳走さまでした。また来ます。

 

次回予告】「日本酒原価酒蔵」五反田店です。生暖かく見守ってください。

 

  

 

 

 

   

 

 

 

   かぎやとハンペン  色は1.5  三杯目なので重い  軽い酸味あり   重みの正体は酸味

【日本酒の世界に酔いしれる】(35盃目)四ッ谷「軍鶏一」の多彩な酒

こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

   先日昼食を頂いた「軍鶏一」で広島出身の友人と呑みました。埼玉出身じゃあありません。日本酒好きの友人と行って良かったですね。この店は、それなりに高級で、席数の割に店員さんの数が多いです。酒は一合売りで、「十四代」などは2000円くらいです。流石にこういうのは「日本酒原価酒蔵」で呑めばいいわけなので、ここは1000円くらいの地酒を選びます。

 

一杯目は広島「西條鶴」です。

 

f:id:UpAndDown:20190228220236j:plain

 

友人に言わせれば、広島ではまずはこの酒だということです。こういう話は嬉しいですのでね。多分、キレのある辛口とイキの良い牡蠣を合わせるべきですかね。

 

f:id:UpAndDown:20190228220309j:plain

 

   このブランドには当然色々な種類があるのだろうと思いますが、これは良い香り、そして甘く、粕の匂いが目立ちます。

 

   二杯目は、「一白水成という酒です。「一白水星」のもじりでしょうか?多少色があり、鋭い香りがあります。

 

f:id:UpAndDown:20190228220427j:plain

 

   偶然ですが、一杯目とはコントラストができました。この店は良い店です。しかし、酒ソムリエはいないです。当たり前か。本来、ツマミに合う酒をそれぞれ選びたいもの。

 

f:id:UpAndDown:20190228220504j:plain

 

 

f:id:UpAndDown:20190228220540j:plain

 

   三杯目は、阿波の酒「妙の華」。辛く、香りが無いです。

 

f:id:UpAndDown:20190228220617j:plain

 

    更に辛くなる方向は悪くない。

 

f:id:UpAndDown:20190228220653j:plain

 

   四杯目は、これ!

 

f:id:UpAndDown:20190228220742j:plain

 

   すいません、もう、味覚えてません。

 

f:id:UpAndDown:20190228220824j:plain

 

 

   食べた埼玉肉!

 

f:id:UpAndDown:20190228220903j:plain

 

 

f:id:UpAndDown:20190228220954j:plain

 

    ご馳走さまでした!

 

   

 

 

【日本酒の世界に酔いしれる】(34盃目)美しい代田橋「しゃけスタンド」の10号酵母とメロンの記憶

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

   代田橋しゃけスタンド」です。色々な意味で美しい立ち呑み屋です。こういう店をあと1ダースは欲しいものです。この店ではスタッフの一人が酒に詳しく、定期的に銘柄が変わっていきます。半合での提供で、唎酒のような呑み方をするにはちょうどいい店です。しかも、相当呑んでいる人間でも初見の酒が多いです。

 

   さて。今回はそのような所見の酒を三杯です。

 

   一杯目。茨城「水府自慢」。茨城を「酒どころ」と認識している人はどれだけいるでしょう。

 

f:id:UpAndDown:20190227202750j:plain

 

    まずは、香りが素晴らしい。大吟醸の名に恥じない香りと言って良いでしょう。色付きは10段階で2ですか。この酒は、珍しい「10号酵母」で醸したのがウリで、通に人気だそうです。

 

f:id:UpAndDown:20190227202825j:plain

 

   舌で念入りに転がして初めて軽い酸味と鋭さが掘り起こされる。呑み下すと、単なる清水のようでもなく、粘性を充分に伴った甘さがある、単純に美味い酒です。最初にこの酒を持ってきたのは正解ですね。

 

   ツマミはおでんです。これは静岡風でしょうか?

 

f:id:UpAndDown:20190227221259j:plain

 

   鮭つみれが新感覚。

 

   二杯目は秋田「ゆきの美人」という初見酒。香りは控え目、色は10段階で1.5くらいですか。鋭過ぎない酸味でバランスが良いですね。

 

f:id:UpAndDown:20190227223206j:plain

 

   これも充分に削りが入ったコメで醸しており、軽くて呑みやすいですね。

 

f:id:UpAndDown:20190227223258j:plain

 

   瓶と酒の内容が合致した良酒です。

 

   さて、最後です。福島「穏(おだやか)」の純米。ラベルに静かな志を感じます。

 

    この酒蔵は18代目ということです。ややおりがらみでメロンの味がします!自然に醸して、どうすればこのような味が出て持続するのでしょう。白麹の故かもしれませんね。

 

f:id:UpAndDown:20190227224847j:plain

 

   スパーリング日本酒など、伝統的でない酒はどうしても外連味(けれんみ)が出るのが避けられないものですが、この酒は自然でした。一番最後がベストでした。

 

f:id:UpAndDown:20190227224943j:plain

 

  また、来なければなりますまい。ご馳走さまでした!

 

   お立ち寄り頂きありがとうございました!

 

   

 

 

【ブログ運営報告】初心者ブログですが、累積PVが2000突破!

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。性懲りもなく、「ブログ運営報告」いたします。今後は、1000PV毎の報告になろうかと思います。

 

   2019年2月25日までに累積2000PV達成です。たまたま、何の新記事もアップしなかったので、寝ているうちに年越しちゃったという感じですねー

 

    取りあえずの報告でございます!

 

   

 

   

 

   

 

   

【日本酒の世界に酔いしれる】(33盃目)四ツ谷「鈴傳」

んにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。さて、しつこく鈴傳」です。先週です。

 

  一杯目は、初めて見た酒。愛媛「賀儀屋」です。面白い名前です。愛媛に行く機会があれば、由来を聴いてみたいと思いますね。

 

f:id:UpAndDown:20190224194832j:plain

 

   純米原酒です。香りと酸味のバランスが良いですが、やや酸味が勝ります。愛媛は別段、米どころ、酒どころとは聞きませんが、私が知らないだけかもしれないですね。

 

f:id:UpAndDown:20190224195036j:plain

 

  次は、「あたごのまつ」。この日は「特別」だったようです。

 

f:id:UpAndDown:20190224204331j:plain

 

  何故なら、この酒蔵の副杜氏であるアメリカ人のお兄さんがいたからです。

 

   それはともかく、この酒を呑んでみました。色はややあり、酸味は弱く、舌を回しても強みを感じないでした。美味いが何か足りないような気がしてしまいます。

 

   軽いと言えば軽いです。しかし、「東一」のように奈落に引きづられるような美味さではありませんね。

 

   三杯目に「獅子の里」を頂きました。

 

f:id:UpAndDown:20190224204408j:plain

 

   色付きありです。辛口と言うほどは辛くないですが、キチンと喉に辛いです。辛さは無くならず、最後の最後で桐の匂いの辛さと香りが出ました。

 

f:id:UpAndDown:20190224204445j:plain

 

   四杯目に「加茂錦」。やはり、いつものように、最後が最高でした。

 

f:id:UpAndDown:20190224204521j:plain

 

  甘く渋くやや色あり技ありの銘酒でした。

 

f:id:UpAndDown:20190224204744j:plain

 

   アメリカ人杜氏とか、変な営業なく、静かに美味い酒が飲みたいと今回は思いましたね。

 

   お立ち寄り頂きありがとうございました

 

【ブログ運営報告】初心者ブログに読者100人!ありがとうございます!

   こんにちは(こんばんわ)。アップアンドダウンです。美味しいお酒を呑み、良い映画を観て、素晴らしい本が読めれば幸せです。

 

   ブログ運営報告いたします。

 

    2019年2月23日21時までに、100人の皆様に読者になって頂きました。誠に有難うございます

 

    やっと初心者一年生の二学期。新しい呑み屋なら、リピーター獲得に頭を悩ませるところでしょう。拙ブログは皆さんが飽きずに来て頂く「図書館ブログ」となることを目指しています。アナリティクスを見ると、「直帰率」が高まっているのが気になります。読者の皆様及びたまたま看板を見てお立ち寄りになった方々本位のブログ作りをしたいと思います。

 

 

小学一年生 2019年 03 月号 [雑誌]

小学一年生 2019年 03 月号 [雑誌]

 

 

 

   現在作業環境が最善ではありません。改善したら、より読者本位のブログ作りを目指したいと思います。皆様の発信からも学びます

 

   今後とも宜しくお願いします!